うがみんしょーらん!ライターのとらおです。
先日、奄美大島と徳之島が世界自然遺産に正式決定されましたね!
独自の生態系や貴重な固有種などを守りつつ、多くの方に奄美の自然の素晴らしさを知ってもらうきっかけになると良いなと思います。
亜熱帯に属する奄美大島では、夏の植物が見頃を迎えています。
ゴーヤやマンゴーなどおいしい植物も魅力的ですが、今回は貴重な「一夜だけ咲く花」を2種類ご紹介します!
この日は天気が良く、花だけでなく天の川も綺麗に見えましたよ!
ふわふわと咲き甘い香りが漂う「サガリバナ」
熱帯・亜熱帯地域に自生する「サガリバナ」。
開花時期は6~8月で、日本では奄美大島以南で見られます。
その名の通り、葉の間から下がったつるにたくさんの花が咲きます。
ふわふわとした毛のようなものはめしべ。花火のようにも見えますね。
夕方から咲き始め、幻想的な姿とともに甘い香りを漂わせます。
そして、翌朝にはおしべだけ残して花は落ちてしまいます。
落ちた花も昼頃には茶色く枯れてしまうので、ふんわりと積もった様子が見られるのは次の日の午前中まで。とっても貴重ですよね!
香りも見た目もゴージャスな「月下美人」
本土でも栽培可能な月下美人。
寒さが苦手なので本土では冬場室内で育てる必要がありますが、温暖な奄美大島では庭に地植えも可能です。
私自身、月下美人の開花を初めて見たので、今回は当日~翌朝までの花の様子を記録してみました。
11時13分 蕾はまだしっかりと閉じた状態です。
14時5分 少し花が開いてきました。
20時20分 中のおしべが見えてきました。
21時46分 花がほぼ開きました!
通常花の匂いは中心部に近づかないとわからないことが多いのですが、月下美人の香りは強く、香水のように心地良い芳香が周囲に漂っていました!
名前の通り、花も香りもゴージャスな月下美人です。
一夜明け花の様子を見るとすっかりしぼんでいましたが、雨に濡れた姿は美しかったです。
月下美人は見るだけでなく、なんと食べることもできるんです。
今回は一晩に2輪咲いたので、酢の物と天ぷらにしていただきました。
月下美人の酢の物
月下美人の天ぷら
花の味はあまり感じませんでしたが、オクラやめかぶのようにぬめりとシャキシャキとした歯ごたえがあって夏にピッタリでした。
暑い日が続く奄美大島ですが、夏だからこそ見られる景色がたくさんあります。
ぜひ皆さんも奄美の夏の夜を楽しんでくださいね。