亜熱帯の彩り
青空に白雲、強い日差しにまぶしいほどの白い砂浜。南国らしさが際立つ真夏の奄美の海辺。きらめく青い海に、訪れる人は心を癒やされる。
海の色は、場所によって異なり、天気や日の差し方でも刻々と姿を変える。サンゴ礁に囲まれた奄美の海は、透明度が高く、サンゴの破片でできた真っ白な砂によって、きれいな青色に見えるという。
大島海峡に面した鹿児島県瀬戸内町手安の目の前に広がる遠浅の海は、夏の日差しを浴びて淡いターコイズブルーに輝いていた。海峡の深い青の向こうに、加計呂麻島の島影が連なる情景はとても美しい。
同町嘉鉄の湾内は、「嘉鉄ブルー」とも呼ばれる絶景が広がる。かつては足の踏み場もないほどに海藻のホンダワラが繁殖し、海の色はより青々としていたという。ウニや貝などが豊富で、海の恵みがシマ(集落)の暮らしを支えた。
「台風が来る度に海は変わる。波が浜の汚れを持って行ってくれる」とシマの人は話す。
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