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西郷どんと力くらべ!西郷隆盛謫居跡で徳之島の歴史を紐解く


みなさん、こんにちは!
あまみじかんライター・徳之島のチアキです。

前回の記事に続いて、天城町(あまぎちょう)にある興味深い歴史スポットを紹介します。

↓前回の記事はこちら

ハブと超接近!徳之島天城町の「ハブの館」

徳之島と西郷隆盛


西郷隆盛は、幕末期に薩摩藩のリーダーとして活躍した鹿児島出身の偉人で、「西郷どん」として親しまれていますが徳之島に滞在していた歴史があることをご存じでしょうか?

実は、1862年に大名である島津久光に逆らった罰として、西郷隆盛は徳之島へ島流しの刑を受けました。そして2か月弱という短い期間ではありますが、徳之島に滞在していたという記録が残っています。

わたし自身、この歴史について知らなかったのですが、一度この歴史を知ると、徳之島には西郷隆盛ゆかりのスポットが点在していることに気付くことができました。

西郷隆盛が過ごした天城・岡前集落


西郷どんは、天城町の北西部に位置する「岡前(おかぜん)集落」に身を寄せ、地元の人々と交流し、島民の声を代官に伝える役割を果たしました。彼の逸話には、集落の人々との交流や島民の代弁者としての活動が数多く残っています。

さらに、彼は徳之島への島流し以前、奄美大島で暮らしていた際に妻と2人の子どもをもうけており、再会を果たした場所としても知られています。

西郷どんの滞在先は、岡前集落の松田勝伝氏の住居で、ここは現在「西郷隆盛謫居跡(さいごうたかもりたっきょあと)」として知られています。

今は敷地内に家屋はありませんが、この場所には石碑が建てられています。この「西郷隆盛謫居跡」に、西郷どんが集落の若者たちと力くらべをしたといわれる「力石(ちからいし)」が残っていると聞きつけ、挑戦してきました!

西郷どんに挑戦!力くらべの3つの石

ありました!石碑のとなりに置かれていた3つの石。

実際に目の前にすると、石というよりも「岩」のような感じがしました。これは当時の石ではないとの話も聞きますが、実際に触ったり持ち上げたりできるとのことだったので、早速チャレンジしてみました。

まずは一番小さい石に挑戦です。うんとこしょ…うんとこしょ…

持ち上げられました!!!
しかし、いちばん小さい石でも結構ぎりぎりでした。それぞれの石の重さはわかりませんでしたが、およそ40~50Kgくらいだったと思います。
つづいて2番目の石に挑戦です。

引きずって位置を変えることはできましたが、なかなか持ち上げることはできませんでした。2番目の石がこの重さとなると、先が思いやられます…。

ダメ元で、一番大きい3つ目の石にも挑戦してみました。ひとりではとても持ち上げられないとわかっていたので、パートナーであるカメラマンにも手伝ってもらってチャレンジしました。

…が、残念ながらびくともしませんでした。

西郷どんはこの石を持ち上げて、鍛錬を積んだともいわれています。彼にはいったいどんな驚異的な力があったのでしょうか…。

そしてここには蚊がたくさんいたので、十分な虫よけ対策をして臨むことをおすすめします。(か、かゆい…)

西郷どんの力石で力試しをしたあとは

西郷隆盛謫居跡のとなりには「岡前西郷公園」があります。この公園は近くの小学校の遠足先としてもよく利用され、島民の憩いの場としても親しまれています。

さらに、2021年に都市公園事業により、シーソーや他の遊具がリニューアルされました。それ以降、子どもを連れて遊びに来る人々も増えているようです。

公園の周囲には、奄美群島ではよく見られるハイビスカスやクロトン、またニチニチソウやアキノワスレグサなどが咲いていました。
西郷どんの力石で力試しをしたあとは、この公園の心地よい自然の中でひと息ついてみるのはいかがでしょうか?

おぼらだれん!(徳之島の方言で「ありがとう」)

撮影:サタトマーシュ・すー

▼西郷隆盛謫居跡

【住所】〒891-7603 鹿児島県大島郡天城町岡前(岡前西郷公園 横)

 

サタトマーシュ・チアキ

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大阪うまれ・京都そだちの元JICA海外協力隊。

2022年6月に徳之島2世であるパートナーとともに、徳之島へ移住してきました。もともと名前さえも知らなかった徳之島と、以前滞在していた西アフリカ・セネガルのあいだに共通点があれこれ見つかり、驚く日々。お酒のなかで、唯一苦手だった焼酎に挑戦して無事克服。今では黒糖焼酎を好んで嗜んでいます。

現在、徳之島と愛媛の二拠点生活中。

■Instagram:https://www.instagram.com/sata.et.maashu//

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