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世界自然遺産の山々の麓で賑わう「三太郎の里」

2021年に奄美大島の中南部の山地は世界自然遺産に登録されました。奄美市住用町の豊かな山々も登録エリアに含まれており、2022年7月には世界遺産センターが整備される予定です。

さて最近、住用町で賑わっているのが観光交流施設の「三太郎の里」。
今回は委託管理を受けているNPO法人すみようヤムラランド理事長の満田さんにお話を伺いました。

●山と川が豊かな住用町

奄美市住用町は、奄美大島の真ん中あたりで海というよりは山と川のイメージ。満田さんも「小学校5~6年生になるまで川でしか泳いだことがなかったよ」とおっしゃいます。
三太郎の里は、住用湾の奥にある静かな内海のほとりにあり、国道沿いなのでドライブの途中に立ち寄る人も多く、昨年遊具が整備されたことから子ども連れの家族が遊びに行く場所にもなっています。満田さんは「こんなに子どもがいたのかと思うほど賑やかになった」とにっこり。

●住用町の美味しいものが集まる場所

特産品売り場の一番人気は、隣の集落のおばあちゃんが手作りしたカシャ餅やアクマキなどのお菓子。手間がかかる伝統菓子ですが、丁寧に作られています。「すぐに売り切れちゃうんですけど、電話するとすぐに作ってきてくれるんですよ」と満田さん。
すみよう漁業集落が作る魚コロッケや、地魚の唐揚げの冷凍もおすすめ。12月のこの日は、シマアジやエラブチなどの唐揚げセットがあってとっても美味しそうでした。

●子どもたちにも大人気! タンカンソフトクリーム

売り場には地元の野菜や果物も販売しています。この日はフルーツパパイヤやポンカン、レモンが並んでいました。住用町といえばタンカンの産地! 2月にもなればタンカンを買い求める人がたくさん訪れるそうです。シーズン以外で住用のタンカンを味わうなら、ソフトクリームがおすすめ。食べてみるとタンカンの爽やかな香りが口に広がり、とっても美味しかったです。

●奄美の文化や自然を案内してくれる観光案内所

三太郎の里には観光案内所も併設されています。よく聞かれるのはマングローブでのカヌー体験やアマミノクロウサギを見に行くナイトツアー。満田さんのおすすめは自転車で隣の集落にモダマやフナンギョの滝を見に行くサイクリングだそうです。
民泊をやっているところもあり、郷土料理や紬の着付け、三味線などの体験もできます。また最近は内海公園バンガローで、BBQや釣りなどのアウトドアを楽しむ島内の方も多いのだとか。

三太郎の里は、地元の子どもからお年寄りまで立ち寄る場所であり、観光客が情報を求めてやってくる場所でもあることから、今後ますます交流の輪が広がりそうです。機会があったら、ぜひ訪れて見てくださいね。

奄美市観光交流施設 三太郎の里
住所:〒894-1116  鹿児島県奄美市住用町摺勝555-13
営業時間:9:00~18:00
電話:0997-69-5077

㈱しーま 編集部ライター 三田もも子

投稿者の記事一覧

新潟県十日町市生まれ。地方紙記者、農業、バックパッカーなどを経て、旅行雑誌や旅ガイドシリーズの編集に携わる。
同時に、野外フェスの企画運営や、NPO法人で海外教育支援、震災復興支援を行う。2016年4月から奄美大島に移住。
奄美の文化を紹介する「ワンダーアマミ」を定期発刊。ブラジリアン柔術と秋田犬が好き。

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