鹿児島県知名町(沖永良部島)は本年度、奄美群島国立公園に指定されている「田皆岬」の園地再整備を計画している。
40年以上前に整備されたという遊歩道は経年劣化が進んでおり、その遊歩道と駐車場を再整備。さらに園地入り口付近に写真撮影スポットとして展望デッキも設置する。
沖永良部島西部の北の端にある田皆岬は高さ約50メートルの断崖絶壁で、「奄美十景」にも選ばれている群島内屈指の景勝地。映画「青幻記」のロケ地としても知られる。
2017年に国立公園に指定され、田皆集落を中心に町内で再整備の機運が高まった。総事業費は1億1960万円。環境省の自然公園環境整備交付金を活用する。
同岬の遊歩道は現在、経年劣化に伴い、一部が陥没し、雑草に覆われて通りづらくなっている。今回、全長約1117メートルを再整備する。
同町企画振興課の担当者は「多くの人が岬の自然を気軽に楽しんでもらえるよう、車いすも通ることができるバリアフリー対応の遊歩道にする計画」と話した。
測量設計は終えており、本年度中の着工、20年度末の完成を目指す。
『南海日日新聞』LINEニュース配信中
その他のニュースはLINEでチェック!