「ペットを飼われている方しか入居できません」―。見慣れない入居条件のついた賃貸物件がこのほど、鹿児島県奄美大島の奄美市名瀬に登場し話題になっている。コンパクトな間取りながら、随所にペットと暮らしやすい工夫を凝らした新築ワンルームの2部屋。オーナーは「ペットと一緒に安心して暮らせる場所を少しでも増やしたい」と思いを語った。
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物件の持ち主は奄美大島出身で県外で獣医として働く齋藤波子さん(41)。2022年に両親が奄美へUターン移住する際、ペット可物件が少なくて苦労したことがアパート経営を考えるきっかけになったという。
部屋は汚れや猫の爪とぎなどを防ぐために全面に腰壁を巡らせ、ケージ(おり)を置くスペースも設けた。駐車場はクレート(移動用のハウス)を出し入れしやすいように広めに取り、散歩の後に愛犬の足を洗う水道も用意。敷地内に小さなドッグランスペースも計画している。
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物件は2階部分で、1階には齋藤さんの家族が24歳になる愛猫と共に暮らす。齋藤さんは「オーナーの家族もペットを飼っていることで、住む人にも安心してもらえるかなと思う。住む場所がないからペットを手放すなんてことがなくなってほしい」と語った。
物件は奄美市内の不動産仲介会社が取り扱っている。
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