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公式ラインに「投稿」機能 奄美市=道路破損など情報提供期待

無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用した行政情報の発信に取り組む奄美市はこのほど、市のライン公式アカウントに、市民からの「投稿・報告」機能を追加した。これまでに道路の陥没や、公園遊具の故障などの情報が、利用者からラインを通じて市へ寄せられた。写真と位置情報をすぐに把握できるため、迅速な補修対応につながっており、市デジタル戦略課は機能のさらなる活用法を検討するとともに、市民に対しても積極的な利用を呼び掛けている。

奄美市公式ラインの基本画面

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市は新型コロナワクチンの接種情報の配信にラインを活用しようと、2021年に公式アカウントを開設。その後もごみ収集日や子育て、防災、イベントなどさまざまな情報配信を続け、登録者数も次第に増加。7月7日現在の登録者は約8260人となっている。

「投稿・報告」機能は、デジタルを活用した市民サービスの向上と、地域の魅力発掘などを目的に23年3月末から追加。▽道路の破損▽公園の破損▽外来生物▽奄美遺産―の4テーマで、市民からの情報提供を求めている。

奄美市公式ラインの基本メニューから「投稿・報告」ボタンをタッチし、案内に沿って情報提供を行う。個人情報の入力はいらず、緊急の場合は「電話での通報」も選択できる。

提供された情報はデジタル戦略課が受信(確認は開庁日の午前8時~午後5時)し、それぞれの担当課につなげる。必要に応じて担当職員が現場を確認し、対応を検討する。

これまで公園に関する情報提供2件、道路の破損4件の計6件について、市民からラインでの情報提供が寄せられている。

名瀬のこしゅく第2公園の遊具(ブランコ)の破損は情報提供から15時間で復旧。路面の陥没(名瀬小浜町)も投稿から2日で補修が完了するなど、迅速な対応につながっている。

6件のうち2件は県管理の道路や漁港での事案だったため、県大島支庁の各担当課へ連絡した。

デジタル戦略課によると、写真で状況を確認でき、位置情報も把握できるため、よりスムーズな対応が可能になったという。電話で職員と直接やり取りするのではなく、ラインで連絡できるため、心理的にも情報提供しやすくなる効果が期待されている。

今後は道路のかん水や倒木など、市民からの災害情報などの報告にも、この機能を活用できないか、検討していくという。

同課は「投稿・報告機能は意外と簡単で使いやすい。投稿を練習できる機能(投稿テスト)も付いているので活用してほしい」と呼び掛けている。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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