奄美市の自主文化事業「奄美十五夜唄あしび」(奄美市開発公社主催)が9月24日夜、同市名瀬の奄美文化センター野外ステージであった。新型コロナウイルスの影響で、2019年以来3年ぶりの開催。秋の夜風に吹かれながら歌を掛け合い、出演者、来場者共に楽しいひと時を過ごした。
奄美各地の言葉や文化を引き継ごうと1993年に始まり、今回で25回目。唄者の昇喜代子さん、昇和美さん、岡山純博さん、石岡春代さん、前山真吾さんが出演した。
毎年恒例となっていた会場での飲料振る舞いなどは行わず、感染症対策を徹底して実施。初めに同公社の前田賢一郎事務局長が「島唄は奄美の大きな魅力・財産として後世に引き継ぎたいもの。昔の情景を思い浮かべながら楽しんで」とあいさつした。
「朝花節」で開幕。「俊良主節」「くるだんど節」「イトゥ」などが続き、会場には手拍子やハト(指笛)の音が響いた。唄者たちは、演奏の合間にシマ口(方言)を交えたトークも繰り広げて観客の笑いを誘った。最後は六調で会場が一体となりにぎやかに交流を広げた。
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