「花の島」として知られる鹿児島県沖永良部島の和泊町で18日、ギネス世界記録「1時間に植えた花の球根の最多数」への挑戦が行われ、1万5690球の世界記録が認定された。笠石海浜公園を会場に町内の小学6年生、中学3年生と島内の高校3年生、青年団員ら157人が同島名産のテッポウユリの球根を植え付け、偉業達成を喜んだ。
新型コロナウイルスの影響で各種行事が中止や延期となったことを受け、同町連合青年団(喜井泰貴団長)が、子どもたちの思い出づくりを目的に企画。これまでの記録は、2019年にイギリスで達成された1万2864球だった。
挑戦前に、東京から来島したギネス世界記録公式認定員の関岡智美さん(48)が「球根は一つの穴に一つ植える」「挑戦前に穴を掘ってはいけない」などと説明した。
参加者は、球根を置く人、植える人など役割を分担して作業に汗を流した。記録達成の発表に歓声が上がり、涙を流して喜ぶ姿も見られた。
県立沖永良部高校の3年生は「みんなで力を合わせて世界記録を達成でき、いい思い出になった。花が咲くのが楽しみ」と笑顔で話した。
ギネス世界記録挑戦への資金はオリジナルTシャツの製作販売で町民などから募った。喜井団長(30)は「世界記録は関係者みんなの協力で達成できた。青年団として、誇りの持てるふるさとをつくっていくため、老若男女を巻き込んだ取り組みを今後も企画していきたい」と話した。
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