今回が初めての取り組みという「陰キャ植物園」というイベントをご紹介。
「陰キャ」というと、ちょっと暗めなイメージで、マイナスにとらえられがちなんですが、今回の「陰キャ」は植物…しかも、いい仕事をしているんです。気になる「陰キャ植物館」を取材してきました。
(TOLONOMA 代表 竹内聡さん)「「陰キャ植物館」というのは、奄美の森に普通に生息しているシダ植物とかコケとか文字通り日の当たらない植物が面白いんじゃないかと思って、それを仕立ててお化粧をして舞台にあげてみてみんなに見てもらおうという趣旨でやりました。」
Q.「今回注目してもらいたいところは?」
「本土だと珍しいシダ植物が奄美ではたくさん生えているんですが、たとえばこの植物だったら土が無くても板に根っこをはやして着生して生きることができる。その植物の変わった生態を見てもらいたい」
Q.「今回色々な方々が手伝っていると思うんですが、どんな方々が協力してくださったのか教えて下さい。」
(TOLONOMA 代表 竹内聡さん)「きょう流木でテントを作ったりフラワーアレンジメントを協力してもらったり、壁に映っているような映像・ライティングを協力してもらった。会場を貸してもらった写真館の方。設営は一日がかりで同級生がボランティアで形にしてくれた。特に島の植物や素材を高校を卒業して巣立つ前のこどもたちに伝えたいという思いがあったので、大島高校に生物部があったのを思い出し声をかけて協力してもらった。高校生たちも最初は半信半疑だったがやりながら少しずつ植物に愛着がわいて(シダ植物などを)身近に感じて、実は島の素材は面白いものだとわかってもらえたら嬉しい」
Q.「陰キャ植物園についてどう思う?」
(大島高校 生物部 部長 武佐さん)「最初は大丈夫なのかな?と思ったけど始まってみて人が思ったより来てやってよかった。運営の手伝いで「コケ玉」のワークショップをしたのと、奥の顕微鏡コーナーの設置などを行った。「コケ玉」作りは(参加者に)喜んでもらえたので運営している私達もうれしい」
私も、シダのコケ玉作りを体験させてもらいました。
お団子にシダを植えて、周りをコケで覆い、最後はテグス、釣り糸で形を整えて出来上がり、案外簡単で、楽しく作ることができました。
シダなどは普通に生えているので、それが貴重な植物だと気が付かずに過ごしていることも多いだと感じました。
手伝ってくれた大島高校生物部のみんなも楽しそうでした。
「陰キャ植物館」を開催した竹内さんってどんな方?
…島で暮らして5年。現在は酒造会社でお仕事をされているかたわら、このように島の植物にスポットライトをあてて、それをこどもたちにも見てもらって島を盛り上げていきたいと活動をしています。