センダングサなど外来植物3種の駆除作業が27日、鹿児島県奄美市住用町役勝の国道沿いであった。行政、民間企業・団体、地域住民ら約40人が参加。官民が協働で約1時間の作業に汗を流し、軽トラック5台分を回収した。
奄美・沖縄の世界自然遺産登録に向けた取り組みの一環で、環境省奄美群島国立公園管理事務所、奄美市が主催。役勝3集落の住民と建設業者、JAあまみ女性部の会員らが参加した。
環境省の職員らが外来植物のセンダングサ、セイタカアワダチソウ、ムラサキカッコウアザミの特徴や駆除方法を説明。「もともと奄美大島になかった植物で、自然の中に入って広がると在来生物がうまく生きられなくなる。しっかり駆除して広がらないようにすることが重要」と呼び掛けた。
参加者らは2班に分かれ、道路沿いに茂った3種を手作業で丁寧に引き抜いた。中役勝集落の川井友子区長(57)は「去年も駆除活動に参加して住民の意識は高まっている。みんなで協力していきたい」と話した。
役勝3集落は世界自然遺産推薦区域周辺で、保護の役割を担う緩衝地帯に入っている。奄美群島国立公園管理事務所の早瀬穂奈実国立公園管理官は「推薦区域に近く、重要な地域。住民の皆さんにも外来種の種類や対策の重要性を知ってもらい、協力して対策を進めていきたい」と話した。
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