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休校延長、判断分かれる 新型コロナ対策、奄美の小中学校

休校延長、判断分かれる

南海日日新聞〔写真〕22日まで休校延長する大和中学校=11日、大和村

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、鹿児島県奄美群島12市町村の小中学校は15日まで臨時休校を実施している。16日以降の対応について、和泊、知名、与論の3町教育委員会は11日、予定通り16日からの学校再開を決めた。一方、大和や瀬戸内、喜界、徳之島、天城、伊仙の6町村は22日まで休校を延長する方針を決め、群島内でも対応が分かれた。奄美市や龍郷町などは12日以降に方針を発表するとした。小中学校の卒業式は規模縮小や日程変更はあるが、全市町村で実施する予定。

16日からの学校再開を決めた和泊町教委は、沖永良部島内で新型コロナウイルスの感染者がまだ確認されていないことや、長期休校による児童の学習、体力面への影響、共働き世帯をはじめとする保護者の負担軽減などを考慮し、総合的に再開を判断したと説明した。

大和、瀬戸内、喜界、徳之島、天城、伊仙の6町村は、国や県の動向を踏まえ、感染拡大防止の観点から休校を22日まで延長した。このうち大和、瀬戸内、喜界の3町村は16日を臨時登校日とし、児童生徒の健康状態や休校中の学習課題などを確認する。

奄美市教委は「12日に市の庁内会議で、16日以降の対応の方針を発表する」とした。龍郷、宇検の2町村は12日以降に対応を決める。

和泊町の小学2年の児童の保護者(30代)は「県内で感染者が確認されていない段階での休校に戸惑いも感じていた。学校再開を聞き個人的には良かった。子どもも久しぶりに友達に会えるのを喜んでいる」と語った。

和泊町校長会の脇田幸治会長(国頭小校長)は「子どもたちの家での学習面、生活面などを大変心配していたので、(16日からの学校再開は)ほっとした思い。教室の換気や、児童、教諭らのこまめな手洗いなど感染症予防対策を徹底して学校運営に当たる」と話した。

小学1年の子どもを持つ徳之島町亀徳の保育士女性(30代)は「県内で感染者がいないので休校を延長しなくてもいいのではという思いはあるが、もしものことを考えると仕方ない。3日から休校が始まって以降、夫と協力して親が常に自宅で子どもを見守る対応を取ってきた。子どもが小さく1人にできないので、さらに1週間期間が延びるのは大変」と話した。


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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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