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「島で働く」イメージ具体化 奄美大島・徳之島=全国の看護師らが病院見学 

鹿児島県の奄美大島と徳之島で10月24~26日、本土在住の看護師と助産師向けに病院見学や観光などを取り入れたイベントがあった。国内外で医療支援などを手掛ける認定NPO法人ジャパンハート(東京都)と奄美群島・看護師支援プロジェクト「結の島ナース」共催。全国から8人が参加し、両島の病院を見学。観光で島の自然や文化にも触れ「島で働く」イメージを具体化した。

イベントは、ジャパンハートが国内の離島・へき地へ看護師を派遣する事業「RIKAjob(リカジョブ)」の一環。離島での勤務や生活に関心がある看護師を確保し、日本の地域医療に貢献する目的で3年前から毎年開催している。ジャパンハートの創設者で小児外科医師の吉岡秀人氏(59)も同行した。

初日は奄美市の名瀬徳洲会病院で見学会があった。参加者は2班に分かれて1~7階の各病棟を巡り、担当主任から業務内容や勤務環境などの説明を受けた。ある病棟では、結の島ナースを通じて働く看護師(勤務4年目)が奄美大島での生活を紹介。「舟こぎ大会や八月踊り、地域の運動会などに参加して楽しんでいる」などと語った。

大阪府から参加した看護師の大橋芽生さん(25)は「患者さんが住み慣れた地域で生涯を全うし、生を終えることに対しての看護師の関わり方が気になり参加した。入院理由や、混合病棟があるところなどが離島ならではだと思った」と話した。

リカジョブと結の島ナースを通じた奄美群島への派遣人数は、2020年から累計約350人(24年5月時点)。吉岡氏は「都会で働く看護師にとって、離島の自然や人間関係の濃密さなどは魅力に映ることが多い。まずは医療者の人生が豊かであることが大事で、長い目で見ると、医療者を大切にすることは患者さんを大切にすること」と地域医療への思いを語った。

病棟の担当者(右)から業務内容などの説明を受ける参加者=10月24日、奄美市名瀬

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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