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外国クルーズ船が寄港 沖永良部島=歌や踊りで「おもてなし」、国際交流広がる

オーストラリア船籍のクルーズ船「コーラル・ジオグラファー」(5602トン)が12日、乗客102人と乗員41人を乗せて鹿児島県・沖永良部島の伊延港に寄港した。乗客らは主に和泊、知名の2ルートに分かれて島内を観光。和泊町の国頭小では地元の小学生や地域住民が歌や踊りで旅行者をもてなし、写真撮影などで国際交流も楽しんだ。

同船は5日に福岡県の博多港を出港。21日までの日程で、長崎県や鹿児島県の甑島、奄美大島(古仁屋港)、沖永良部島、沖縄本島、台湾などを巡っている。

伊延港には午前7時ごろ入港。乗客らは貸し切りバスで島内を巡った。「日本一のガジュマル」が立つ国頭小の校庭では、同小や内城小の児童、地域住民らが旅行者を歓迎した。

午前中は、国頭小の児童と、同集落の長寿会や婦人会の女性たちが民謡「永良部百合の花」の曲に合わせて歌や踊りを披露。旅行者も手拍子をしたり、踊りの輪に加わったりして、島民との交流を楽しんだ。

オーストラリア出身のウェンディ・リンチさん(78)は「歌や踊りが素晴らしかった。ベリーハッピー」と笑顔。三味線を弾いた同小5年の児童(11)は「外国の人とハローとあいさつしたり、タッチしたりした。楽しかった」と話した。

午後3時からは同船の船内でセレモニーがあり、おきのえらぶ島観光協会の徳田英輔会長、和泊、知名の両町長らがマーク・ニール船長ら船の乗員乗客を歓迎。

ニール船長は「素晴らしいすてきな島に来られて光栄です。温かい歓迎をうれしく思う。皆さんと一緒に交流を深められることを期待しています」とあいさつ。

沖永良部島側がクルーへ黒糖焼酎や花束を贈呈したほか、地元の児童生徒らを対象とした船内見学会もあった。同船は住民らが見送る中、午後6時ごろ伊延港を出港した。

伊延港に寄港したクルーズ船「コーラル・ジオグラファー」=12日、和泊町

 

外国人旅行者と交流する国頭小の児童ら=12日、和泊町

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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