伝統・文化

八月踊り、にぎやかに 奄美市笠利町佐仁=繁栄祈り、男女で歌掛け

旧暦8月のアラセツ(新節)を迎え、鹿児島県奄美市笠利町の佐仁集落で16日、伝統の八月踊りが行われた。地域住民が踊りの輪を作り、男女で歌を掛け合いながらシマ(集落)の繁栄を祈った。

「佐仁の八月踊り」は県指定無形民俗文化財。地域独自の八月踊り歌25曲を継承しており、毎年旧暦8月の最初の丙(ひのえ)のアラセツと、壬(みずのえ)のシバサシに当たる日からそれぞれ2日間、集落の1区と2区に分かれて行っている。

シバサシ2日目の16日は地域住民や帰省客のほか観光客も参加。熟練者の歌い出しに続いて老若男女が踊りながら歌の掛け合いを繰り返し、チヂン(太鼓)のリズムが速まるにつれて周囲は熱気に包まれた。

佐仁在住のローラ・コアルチャックさんは「もうすぐ帰国するので、最後に参加できて本当に良かった」と笑顔で話していた。

老若男女がにぎやかに歌い踊り、熱気に包まれた佐仁の八月踊り=16日、奄美市笠利町

 

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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