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「生き物あふれる奄美大島」 奄美博物館=企画展開幕、剥製・標本約700点展示

鹿児島県奄美大島の奄美市名瀬にある奄美博物館で20日、「生きものあふれる奄美大島」企画展が始まった。希少種を含む身近な生き物の剥製52点と、昆虫標本640点を展示している。初日は観光客や夏休み中の児童生徒らが多く訪れ、展示物を通して奄美の自然の豊かさを実感していた。夏休み期間(7月20日~8月31日)中、市内の小・中・高校生は入場無料。8月29日まで。

企画展は奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島の世界自然遺産登録が今夏で3周年を迎えることから、地元住民らへ奄美大島の身近な生き物を広く知ってもらおうと開催。剥製や標本といった実物資料や写真を多用し、子どもにも分かりやすい内容とした。

会場には哺乳類9点、鳥類39点、爬虫(はちゅう)類4点の剥製と昆虫標本がずらりと並び、来場者は興味深そうに一つ一つをじっくりと観察していた。国の特別天然記念物アマミノクロウサギの触れられる剥製も1体用意された。

同館の平城達哉学芸員は「身近にどんな生き物たちがいるのか知ることで自然への理解が深まる。奄美を知る入り口としてや、夏休みの宿題のヒントとして活用してほしい」と語り、来場を呼び掛けた。
来場した市内の小学校2年生は「アマミノクロウサギはふわふわしていてかわいかった。猫よりもたくさん毛が生えていた」と驚いた様子。ミサゴの剥製がお気に入りという同級生は「空を旋回しているのを見たけど、近くで見ると思ったよりもっと大きくてかっこいい」と笑顔で話していた。

奄美博物館の開館時間は午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。第3月曜日は休館。

身近な鳥類の剥製に見入る来場者=20日、奄美博物館

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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