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楽しみながら地産地消 沖永良部島=「食循環」テーマに島暮らしフォーラム

鹿児島県沖永良部島の地域塾「酔庵塾」主催の第4回島暮らし・デザイン・フォーラムが11月19日、知名町フローラル館であった。持続可能な島づくりにつなげる「食循環」を主要テーマに課題を出し合い、克服策を共に考えた。地域内での食循環や地産地消の拡大に向けては「気軽に楽しみながら進めれば」「生産者と消費者のお金だけでないつながり、相互理解が大事」など硬軟さまざまな意見が出された。

農家ら8人が登壇した第4回島暮らし・デザイン・フォーラムの総合討議=11月19日、知名町

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酔庵塾は知名町在住の東北大名誉教授、石田秀輝さん主宰。「子や孫が大人になったときにも笑顔あふれる美しい島つくり」をテーマに2014年から月1回の定例会を続け、シンポジウムやフォーラムを年1回開いている。

フォーラムで石田さんは「一つの地球で暮らすということ」のテーマで基調講演。「自然の修復能力が人間の搾取に追いついていけない状況が続いている。危機的な状況にあるのは地球ではなく人間の意識だ」と語った。ごく最近の欧州での実例を紹介して「持続可能な社会をつくる行為が経済的な価値を生む」とも述べた。

知名町地産地消推進協議会会長の外山利章さんは、地産地消の効果について①雇用の場創出②観光資源化③災害時の食料安全保障―などを挙げ、「持続可能な島づくりにつながるはずだ」と語った。課題として人、場所、運営組織、意識改革などを挙げた。

知名町企画振興課ゼロカーボン推進室の乾大樹さんは「沖永良部島の脱炭素先行地域に関する2年目の取り組み」を報告。具体的には、島内2町での①再生エネルギー導入②輸送手段の電動化③資源循環④メーカーとの連携―などの進捗(しんちょく)状況や今後の見通しを示した。

総合討議には島内の農家ら8人が登壇。北海道を拠点とするフリーランス農家、小葉松真里さんの講演「全国の農村の事例と島の農業の可能性」もあった。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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■Instagram:https://www.instagram.com/amami_news/

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