鹿児島県徳之島の闘牛をモチーフにした「ワイド節」の作曲者で、奄美の民謡・シマ唄の第一人者として活躍した坪山豊さんが20日、老衰のため亡くなりました。89歳でした。
坪山豊さんは、奄美大島・宇検村の出身。舟大工として奄美伝統の板付け舟を造る傍ら、シマ唄の唄者として活躍しました。坪山さんは様々なオリジナルのシマ唄を作りましたが、その中でも1978年に発表した「ワイド節」は、他のジャンルのミュージシャンがカバーするなど、広く歌い継がれています。
坪山さんは伝統文化の継承や後継者の育成にも尽力してきましたが、20日、入院していた奄美市の病院で、老衰のため亡くなりました。89歳でした。
奄美市でシマ唄を教えている昇喜代子さん(81)は、坪山さんと同じ宇検村の出身で、様々なステージで坪山さんと共演しました。
(昇さん)「あの方は欠かせない方。奄美で一番の唄者と言われていますので。ワイド節・ダレヤメ節とかばしゃやま節・アヤハブラとかとても良い唄ばかり作っている。それを一つでもいっぱい残していきたいと思っている」