第61回奄美まつり(同協賛会主催)の八月踊りが3日、鹿児島県奄美市名瀬の支庁通りから本町通り、屋仁川通りにかけてあった。新型コロナウイルスと昨年の台風の影響で5年ぶりに実施。町内会や郷友会など29団体約2千人が参加し、それぞれのシマ(集落)の伝統芸能を楽しんだ。
午後8時、そろいの浴衣や法被を着た男女がそれぞれの場所で輪をつくり、チヂン(太鼓)のリズムに合わせて唄掛けを始めた。ハト(指笛)なども飛び交う中、夜が深まるにつれ黒糖焼酎などの酔いも相まって、会場は熱気に包まれた。
子ども会も含め老若男女約80人が参加した名瀬浦上町内会の豊修登(おさと)会長(65)は「5年ぶりでみんな踊りを忘れていないか心配したが、すごくそろっていて大満足。八月踊りが大好きな集落で、踊りを組み立てながら楽しみたい」と笑顔を見せた。
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