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「染物工房&ギャラリー ミドリヤ」~ゼロウェイストを目指すパンクでサイケデリックな染物屋

世界に誇る大島紬の一大産地である奄美大島は、島内各地に染物工房が点在しています。染物が身近な奄美大島において、新進気鋭の染物工房&ギャラリーができました。

環境負荷がないゼロウェイストを目指して、井村聡子さんが染物を、大島紬の織子でもある冨永史子さんが縫製を行っている「ミドリヤ」です。

さっそく工房に行ってみよう!と龍郷町芦徳の海岸線を進んで行くと……本当にここであっているのだろうか?と思うほどの集落外れ。ニワトリが出迎えてくれます(笑)

「ここは以前、知り合いの養豚場でした。染色で使いたい井戸水が使用できるし、山間だから日陰で藍も育てられる。農道の一番奥だから用事がある人しか来ないという気楽さも気に入っています」と井村さん。確かに豊かな自然に囲まれ、川のせせらぎが聞こえ、長居したくなるような気持ちの良い場所です。

ブランドテーマはパンクでサイケデリックといいますが、染物は化学薬品を使用しない天然のカラフルな草木染め。生地はヘンプとオーガニックコットンのみを使用。縫い糸もオーガニックコットンを使用するというこだわりで、洋服や浴衣、バッグなどのセミオーダーメイドを受けています。特にアンダーウェアが人気で、ショーツはブラジリアンやタンガ、ボクサータイプなど。柄も様々です。

ブランドを立ち上げたのは井村さん。天然にこだわった「染め」に加えて、井村さんの型染めや抜染の技術が評判で、最近は島内に限らず全国から注文があるとか。和風やトライバルなどの独特なモチーフも印象に残ります。「藍はもちろん、車輪梅やフクギ、アカネ、マリーゴールドなどいろんな草木染めをしています。でも今後はもっと琉球藍を栽培して増やしていきたいです。」とのことでした。

冨永さんは「大人の女性に寄り添ったものを作りたい。一般に流通していないものや、こんなのがあったらいいなという期待にも応えていきたいです。」と話してくれました。

最近のおすすめ商品は、出産祝いで人気のおむつケーキ。しかも、オーガニックコットンで藍染の布おむつと、ロンパースや肌着などのベビーウェアなどのセット。これは自然派育児を目指す方に喜ばれそうです。ちなみに私もアカネ色のバッククロスのタンクトップに一目惚れ。ビーズの刺繍も可愛くて、娘とお揃いで買ってしまいました!

もし、みなさんも地球と体に優しいものを身につけたくなったら、「ミドリヤ」を訪れてみてください。きっと気にいる素敵な物があるはずですよ。


ミドリヤ
〒894-0412 鹿児島県大島郡龍郷町芦徳1551
電話:090-2016-4289
定休日:日曜日(その他休みはInstagramにてお知らせ)
ギャラリーオープン:11~17時
Instagram:midoriya_amami

㈱しーま 編集部ライター 三田もも子

投稿者の記事一覧

新潟県十日町市生まれ。地方紙記者、農業、バックパッカーなどを経て、旅行雑誌や旅ガイドシリーズの編集に携わる。
同時に、野外フェスの企画運営や、NPO法人で海外教育支援、震災復興支援を行う。2016年4月から奄美大島に移住。
奄美の文化を紹介する「ワンダーアマミ」を定期発刊。ブラジリアン柔術と秋田犬が好き。

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