今年も、ソテツの実をとるための受粉作業が大和村で行われました。
奄美の風家には欠かせないソテツ。
受粉作業は、役場の方が中心になって毎年実施しています。
ソテツには、雄花と雌花があり、まずは花粉を取るために、雄花を刈り取ってこなくてはなりません。あちらこちらに生えているソテツの雄株から集めてきます、かなり大胆な作業です。
ソテツが生えているのは、作物を育てるのにはあまり適していないかなり険しい場所です。刈り取った花粉を、今度は「め花」に載せていきます。
「め花」がひらいている時間も限られているので作業は、手早く進めます。
ソテツの受粉作業の目的とは…
(大和村教育委員会・事務局長 森永学さん)「大和村では体育大会の時に、ソテツの実を使って玉入れをやっているのですが、ソテツの実が取れない年もあるので、安定して実が取れるように受粉作業を始めました。」
去年は苦労をして受粉作業を行ったのですが、新型コロナの影響で運動会が中止になりました。
収穫されずに残ったソテツの実を見ると、今年こそは無事に運動会が行われますように…。
そして、昔の人たちの苦労を忘れないように…、そんな思いを強くした一日でした。