奄美群島の日本復帰運動の語り部、楠田豊春さんが2019年9月29日に亡くなりました。96歳でした。
楠田豊春さんは、奄美市笠利町出身。奄美群島は、太平洋戦争後8年間、アメリカ軍の統治下におかれ、本土から切り離され、人や物の移動が制限されました。
苦難の時代、楠田さんは、奄美大島の日本復帰協議会・中央委員の1人として復帰運動に携わり、のちに「復帰運動の父」と呼ばれる、故・泉芳朗さんの秘書としても活動しました。晩年は「泉芳朗先生を偲ぶ会」の代表を務め、学校などで講演し、復帰運動の語り部として、尽力しました。