こんにちは。
与論島在住ライター、はなアンニャーです。
与論島といえば、一番に何が思い浮かぶでしょうか?
人によっていろいろかもしれませんが…おそらく、多くの人から出てくるのは「百合が浜」という観光スポットではないでしょうか。
旅行写真集として大人気の「死ぬまでに行きたい世界の絶景 日本編」(著者:詩歩、三才ブックス)でも紹介された、押しも押されもせぬ、与論島の絶景スポット。今回は2020年の出現スケジュールなどもあわせてご紹介します!
2020年、百合が浜に出会える日はここ!
百合が浜とは、与論島の東側にある大金久海岸の沖合い、約1.5km先にぽっかりと浮かぶ島のこと。島といっても、木や草が生えているわけではなく、白砂の浜のみ。そして、常にそこにあるのではなく、ある決まった時期の決まった時間にだけ姿を現すため、幻の浜、と呼ばれています。
百合が浜が現れるのは、春から夏にかけての中潮から大潮の干潮時のみ。また、出現する時間も決まっています。行ったけど見られなかった…というのは残念すぎるので、必ず事前に出現スケジュールをチェックしてから旅行計画を立てることをおすすめします!
百合が浜の2020年の出現スケジュール
参照:与論島観光ガイド http://www.yorontou.info/spot/e000014.html
3月 | 10日~14日 |
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4月 | 7日~13日、23日~28日 |
5月 | 5日~12日、22日~28日 |
6月 | 3日~10日、20日~27日 |
7月 | 1日~9日、19日~26日、30日~31日 |
8月 | 1日~7日、17日~23日、28日~31日 |
9月 | 1日~3日、15日~20日 |
10月 | 14日~18日 |
夏にかけて、出現する日が多くなるため、夏休みは白い砂浜が人でいっぱいになります。与論島自体より、百合が浜の人口密度が急上昇する時期です。
冬は百合が浜が見られない?
「このスケジュール以外は、絶対に出ないの?」
「冬の間は見られないの?」
とよく聞かれますが、じつはこのスケジュール以外にも百合が浜は姿を現すことがあります。
浜は、自然によってできるもの。そのため、台風などによって場所が変わったり、時には数が増えたりすることも・・・。
2019年は、冬の間も予定外に百合が浜が出現していてびっくりしました。
ですので、どうしてもこの出現期間に旅行の予定が立てられなかった場合は、ヨロン島観光協会に確認してみることをおすすめします。もしやのラッキーが起こるかもしれませんよ?
出現予定日のなかでも、見られる時間は日によって変わるので観光協会かグラスボート予約時にお問い合わせください。
- 「ヨロン島観光協会」電話番号:0997-97-5151
- 「百合が浜グラスボート事業組合」電話番号:0997-97-5057/090-9602-1535
シマッチュが教える、百合が浜へ渡る方法
お好みの手段で百合が浜へ行けます
百合が浜にはがんばれば泳いでいけますが、島から浜まで1.5kmもあるのであまりおすすめしません。
百合が浜へはグラスボートに乗っていくのが主な方法ですが、最近は、水上バイク、SUPやシーカヤックを自分でこいでいったり、バナナボートに乗ってぴょんぴょん飛びながら行ったりという方法も。
グラスボートでは船の上から海の中をのぞけるので、ウミガメを探したり、写真を撮りながらゆったりと行くことができるのがメリット。ボードに乗ってすすむSUPは、より近くに海を感じながら行くことができるのが人気です。
実は、バナナボートに乗って百合が浜へ行ったことがあるのですが、思っていたより安定感があり、途中で落ちたりすることはありませんでした。水上バイクの運転のウデにもかかっているのかもしれないですが・・・。
グラスボートに乗るときの服装は?
服のままでも行けますが、グラスボートに乗る際に少しぬれることがあるかもしれません。できれば、ぬれてもいい服装で行きましょう。
足元は裸足になれる準備をしておくといいですよ。
荷物は、なるべく少なめがいいですが、百合が浜には何もないので、長くいる場合は水分を忘れずに。
トイレは必ず済ませてから行きましょう。
グラスボートは事前予約必須!
グラスボートは、事前に予約しておけば、送迎もやってくれるところが多いので、ぜひ予約していってください。
夏休みは、本当に人が多いので、予約は必須です。
グラスボートの料金は往復で3000円~5000円ほど。途中、シュノーケリングをしたり、いろんな場所に行ったりするオプションをつけると多少値段が変わってきます。
百合が浜のまわりは、ウミガメ遭遇率がめちゃくちゃ高いので、よーく海を見ておくと楽しい!このあたりの海の色は、ヨロンブルーとよばれており、その青さはまるでラムネのよう。わたしは、初めて、百合が浜に上陸したときは思わず飲んでしまったくらいです(めちゃくちゃ塩辛かったですが…)。
百合が浜へ行く道中も、抜群の透明度を誇る島の海を楽しんでくださいね。
願いがかなう!百合が浜の星砂伝説
百合が浜には、星砂の伝説というのがあります。
「星の形をした星砂を年齢の数だけ拾うと幸せになれる」。
という言い伝えです。
星砂とは、砂ではなくその正体は星の形をした死んだ有孔虫の殻です。
これがなかなか見つからないのですよ。
星砂のほかにも、太陽の砂と呼ばれるものもありますが、これらはどこでも見つかるわけではなく、場所が限定されるものです。
グラスボートによっては、星砂用の袋を準備してくれる場合も。ぜひぜひ、年齢の数だけ、星砂拾って、幸せつかんでくださいね!!お土産としても、大変人気です。
ちなみに、こちらはカキ氷が人気のカフェ・味咲(みさき)さんの「百合が浜」というメニュー。
アイスが百合が浜になっていて、まわりには星砂がちりばめられています。こちらを食べても幸せを感じることができそうですね。
スペシャルデイ×百合が浜~ウェディングやマタニティフォト
百合が浜で結婚式をしているのを最近よく見かけるようになりました。神父さんもいたりします。
ウエディングフォトやマタニティフォトを撮っていることもあります。
また、冬は朝早い時間に百合が浜が出現することがあり、朝日が昇るのを見ながら百合が浜に行くツアーも開催されていました。百合が浜は島の東側にあるので、朝日を見るにはちょうどいいんです。
行った人に聞いてみると、それはそれは感動的だったそうです。そのときは出現スケジュール以外の時期でした。
本当に自然の力で、出たり消えたりする浜なので、奇跡だったかもしれません。
百合が浜がもし出ていなかったら楽しめないのか?
最後になりましたが、百合が浜はいつもいつでも出ているわけではありません。しかし、グラスボートはいつでも百合が浜ポイントまで遊覧してくれます。上陸しても、ひざくらいまで海につかってしまうときもあります。
そんなときに行っても意味がないのでは?
と思われるかもしれませんが、実際行ってみるとそんなことは感じません。浜が出ていなくても、一面のヨロンブルーには感動してしまうことまちがいなしです。
浜の出現シーズンはどうしても、人が多くなってしまいますが、浜が出ないときこそ、人が少なくてゆっくり楽しむことができるのです。
何度行っても感動してしまう百合が浜。
住んでしまうと観光スポットにはあまり行かなくなるものですが、百合が浜だけは別格。子どもたちも喜ぶ、遊びスポットです。
与論島に来たら、ぜひとも、百合が浜で感動を味わってほしいです。
そして、何度でも与論島に帰ってきてくださいね。