名瀬沖にマンボウ
鹿児島県の奄美近海では珍しいマンボウが奄美市名瀬沖で確認された。来遊するザトウクジラの調査をしていた奄美海洋生物研究会の興克樹会長(49)が海中で泳ぐ姿を撮影した。
マンボウは最大で体長3メートル以上、体重2トン超にもなる大型の硬骨魚。世界中の熱帯、温帯の海に広く分布する。円盤のような体形と大きなひれが特徴。丸い目や小さな口などユニークな姿から水族館などで人気がある。
3月31日午後1時50分ごろ、名瀬沖約5キロ付近で、クジラの調査船の才秀樹船長が海面にマンボウの背びれを発見。興会長が船から海に飛び込み、泳ぎながらカメラに収めた。
発見した個体は体長1メートルほどで、小型のウシマンボウとみられる。奄美近海では「なかなか会える機会はない」(興会長)というが、今年に入って名瀬沖で目撃情報が寄せられているという。興会長は「奄美で見たのは初めて。海流の影響かもしれない」と話した。
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