奄美市名瀬の鹿児島県立奄美図書館で19日、大島地区「方言の日」関連事業のおはなし会があった。幼児から高齢者まで75人が参加。島口による絵本の読み聞かせや「シマユムタ(方言)を伝える会」の日置幸男副会長の講話があり、参加者は方言に親しみながら継承する大切さを再認識した。
大島地区文化協会連絡協議会が2007年に定めた「方言の日」(2月18日)にちなみ開催。奄美各地で毎年、さまざまな活動が行われている。
おはなし会では奄美図書館の司書が、奄美の民話絵本『カラスとコーロ(アカショウビン)』『ゆむんどぅり(スズメ)ときちきゃ(キツツキ)』の2冊を、大和村の方言で読み聞かせした。
日置副会長は「しまゆむた し ゆらいんしょろ(方言を話して集まろう)」を演題に、すべて方言で講話した。「そてつの実」や「奄美の春」など、奄美に関する歌の作詞・作曲家のエピソードを紹介。自身の三味線演奏に合わせ、参加者全員で合唱した。
参加者からは「方言を聞く機会も減っているので楽しかった」「若い世代が継承しないと、奄美の方言は消滅する懸念もある。今から取り掛からないといけない」などの意見があった。
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