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サンゴの苗作り体験 与論町漁協、海の環境保全へ勉強会

鹿児島県与論島の与論町漁業協同組合(阿多美智雄組合長)は11、12の両日、町内の3小学校の児童を対象に、「海とサンゴの勉強会」を茶花の同漁協で開いた。12日は与論小学校(矢野俊一校長)の5年生23人が講話とサンゴの苗作り体験を通して、サンゴの生態や海の環境保全の大切さを学んだ。

勉強会は町全体で取り組んでいる海洋学習の一環で、3年目。今回は鹿児島大学と共和コンクリート工業(本社・北海道)が協力した。

講話では鹿大産学・地域共創センターの藤枝繁特任教授と鹿大水産学部技術職員の松岡翠さんが、鹿児島湾や与論島周辺の海の豊かさを紹介。サンゴの生態や北太平洋の海洋ごみの現状も解説した。

児童は苗作りで、サンゴ養殖用の基盤材にサンゴ苗を針金で取り付ける作業を体験した。基盤材は原料に泡盛の酒かすを使い、サンゴの栄養分となるアミノ酸などを含んでいるという。

参加した児童は「サンゴがなくなったら魚のすむ所がなくなって海の魚が少なくなると思う。サンゴを養殖して増やすことも大事だと感じた」と話した。

11日は茶花、那間の両小の児童が勉強会に参加した。児童たちが作ったサンゴの苗は、茶花漁港の沖合約300メートルの海中で養殖した後、来年3~4月ごろに与論島周辺の海域に移植する予定。

南海日日新聞〔写真〕針金を使い、サンゴの苗を専用の基盤材に取り付ける児童=12日、与論町

南海日日新聞〔写真〕針金を使い、サンゴの苗を専用の基盤材に取り付ける児童=12日、与論町


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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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