開花シーズンを迎えているヒカンザクラを楽しむ「母間さくら祭り」(母間校区青年部主催)が2月4日、鹿児島県徳之島町母間のさくら並木ハッピーロードであった。多数の来場者が訪れて鮮やかにライトアップされた夜桜を眺めながら春のうたげを満喫した。ライトアップは今月10日まで。
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祭りは5回目の開催。ハッピーロードにあるヒカンザクラは20年以上前から同地区の児島静男さん(故人)が植え続けてきたもので約140本。開花に合わせて祭り会場までの道をライトアップするなど地域を挙げたイベントとなっている。
会場には母間女性連メンバー手作りのお菓子など軽食の出店が立ち並んだ。ステージでは鏡開きやライトアップの点灯式、地元ミュージシャンらの演奏などもあった。母間校区会の満田秀博さん(74)は「児島さんが植えた桜は今では地域の誇る宝。10日ごろまでが見頃でライトアップしているのでぜひ遊びに来てほしい」と笑顔を見せた。
会場では鏡開きの焼酎が振る舞われ、花見酒としゃれ込む人々も。青年部の稲村浩次さん(49)は、「児島さんはみんなが花見を楽しんでいる姿を夢見ながら桜を植え続けたのだと思う。先輩が残してくれた宝を大切にしながら地域活性化に役立てたい」と故人への感謝を述べた。
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