奄美群島の日本復帰から70周年となった12月25日夜、鹿児島県奄美市名瀬の名瀬湾で打ち上げ花火が上がり、一連の記念行事のフィナーレを飾った。クリスマスの夜空に大輪の花火が浮かび上がると、マリンタウン地区の緑地公園では観衆から歓声が湧き起こった。
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午後7時半ごろから緑地公園にはちょうちん行列を終えた市民らが集まり、40分からの花火開始をカウントダウン。20分間、約1千発の花火に見入り、70年前のこの日に思いをはせた。
奄美市立小宿中学校の生徒は名瀬小の日本復帰記念の日のつどいから参加。「先人たちが復帰運動をしてくれたから今の奄美がある。花火を見て、ありがたいなという気持ちが湧いてきた」と話した。
友人の孫と花火を見に来た名瀬の自営業女性(74)は「当時は4歳で記憶はないが、忘れてはいけない歴史だと思い、50周年も60周年の時も記念行事に参加してきた。子どもたちが受け継ごうとしてくれる姿勢がうれしく涙が出た」と語った。
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