皆さんは“酵素シロップ”をご存知でしょうか。
”酵素シロップ”とは、野菜や果物を白砂糖で発酵させてつくる、発酵食品のひとつ。果物や野菜には、「乳酸菌」などの善玉菌がたくさん付着しているほか、常在菌や自然の発酵菌を用いて発酵させるため、一度にたくさんの良質な菌を摂取することができます。
この酵素シロップは、お水や炭酸水で割ってジュースとしても楽しめるので、老若男女問わず安心して飲んでいただくことができます。そして「酵素」は、食べ物の消化・吸収・代謝などを促進する役割を持つので、今話題の“腸活”をはじめ健康にも嬉しい効果が期待できそうです。
ちなみに私自身は晩年便秘に悩まされておりましたが、以前ご紹介した手づくりミキ(https://amami-time.com/cat_topic/10184/)と、こちらの”手づくり酵素シロップ”を常飲するようになってから、スルリと解決するようになりました!(※あくまで個人の体験談です)
「腸活」「発酵」「デトックス」―――。
“健康(Healthy)” にまつわるキーワードが注目されて久しいですが、これらに一役買ってくれるキーマンになるのが、酵素シロップかもしれません。
果物が年中豊富な奄美大島では、春はスモモ、夏はパッションフルーツやドラゴンフルーツ、秋はグァバ、冬はタンカンをはじめとした柑橘類など・・・四季折々の旬のシロップが作れるのでとってもオススメです!
何より自分の手を使って発酵させる“手づくり”の酵素シロップなので、出来上がったモノは一層美味しく、愛おしく感じられます!また、発酵の原理で腐敗しづらくなり、長く保存できるのも嬉しいポイント。
この冬はお家でゆっくり、酵素シロップはいかがでしょうか。
【手づくり酵素シロップのつくり方】
★用意するもの
(1)旬の果物や野菜(単体でも複数種類でも良い)
(2)(1)に対して1.1倍の重さの白砂糖
(3)酵素シロップを漬けるためのガラス瓶
(4)キッチンペーパーやガーゼ(あれば)
(5)ザルなどの濾し器
(6)濾した酵素を入れる容器(ボウルやガラス瓶など。最終的にはガラス瓶が望ましい)
★つくり方
1.(1)は一度水で洗う。その後、適当な大きさに切る。
2.切った果物や野菜→(2)の白砂糖の順番で、それぞれを同量ずつ入れるイメージを持ちながら、層を作るようにガラス瓶へ敷き詰めていく。
3.最後は白砂糖で終わるようにして、少し多めの量でガラス瓶の表面全体を覆う。食物たちが呼吸しながら発酵できるように、ガラス瓶の蓋は密閉せず、代わりに(4)のキッチンペーパーやガーゼでかぶせるようにする。
4.ガラス瓶の中では、砂糖の浸透圧で果物や野菜の水分がにじみ出てくる。そうしてどんどんシロップ状になっていく。
5.仕込んだ翌日から毎日1~2回、ガラス瓶の中を全体的によくかき混ぜる。(※常在菌を入れるために、手で攪拌する場合も。その場合はしっかりと手洗いをしてから行なうこと。調理器具を用いる場合も、清潔なものを用いること)
6.5.を続けていると、だんだん果物や野菜の表面から気泡が出てくる。これが発酵の証でもある(出ない場合もアリ)。
7.発酵が進み、気泡が増えて攪拌の際にガラス瓶の中が白い泡でいっぱいになるようになったら、ザルなどで濾す。
8.濾す際は使いやすい容器で良いが、最終的にはガラス瓶保存がオススメ。また常温保存は発酵が進みアルコールっぽい味になることもあるので、冷蔵庫にて保存する。
★発酵期間の目安
室温20度以上の環境だと発酵しやすい。
◎夏→5日~10日程度
◎冬→10日~2週間程度
★オススメの飲み方と食べ方
◇最もスタンダードなのは、「水割り」。酵素シロップがお好みの濃さになるまで水を注ぐ。
◇また夏場は炭酸水で割る「炭酸割り」もオススメ。
◇そのほか牛乳や豆乳で割っても良し、ヨーグルトやアイスクリームに掛けても良い。
◇料理のときの砂糖の代用にもなる。
家庭でつくれる手づくり酵素シロップ、いかがだったでしょうか。
入れる果物や野菜の種類や割合の違いで、いろんな味に七変化する楽しみもあります。
ぜひいろんな果物や野菜で試して、お好みの味を見つけてみてくださいね!