鹿児島県奄美大島・宇検村の観光物産協会(後藤恭子会長)は「集落(シマ)暮らし」が体験できる観光メニューの提供を始めた。第1弾の「無人島でケンムンを見た!?」が11月5日、宇検村の枝手久島であり、村外から3人が参加。多彩なアクティビティを通し、地元住民から「神宿る島」として愛され、豊かな自然が残る島の魅力を満喫した。
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同協会は今年7月に設立。宇検村の「見えないモノを感じる観光プロジェクト」と題した観光基本計画に基づき、「交通」「観光」「宿泊」「飲食」「特産品」の5部門で連携を強化し、観光による地域づくり活動に取り組んでいる。
新たな観光メニューは、〝自然から感じる力〟をキーワードに、観光部が主体となって企画した。第1弾の舞台である枝手久島は、周囲約13キロ、面積約5・45平方キロで、別称は「イダト(イザト)バナレ」。東シナ海からの荒波や風を遮り、天災から集落を守る「神宿る島」とされ、この島から奄美大島や徳之島にハブが渡ったとも言い伝えられる。
参加者らは、枝手久島で奄美大島の妖怪「ケンムン」を見たという情報を手掛かりにシーカヤックで同島に渡り、島内を探索。浜辺で寝そべったり、木陰で休んだりしている〝ケンムン〟3体を発見した。
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ロードバイク仲間と奄美市から参加した平瀬葉子さん(39)は「枝手久島に渡るのは初めてで、宇検村の新たな魅力が感じられ、楽しかった。島へ渡る手段も体力に合わせて選べるため、安心して参加できるツアー。達成感、満足度は十二分!」と笑顔だった。
案内役を務めたマリンスポーツ体験施設「マリンアーゴ」の保池玄大さん(28)は「参加者らに楽しんでもらえて安堵(あんど)した。第1弾を契機に地域や協会が盛り上がっていくことを願う」と話した。
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