みなさん、こんにちは!
あまみじかんライター・徳之島のチアキです。
3つの町から構成されている徳之島。その中のひとつで、徳之島唯一の空港があり、北西部に位置するのが天城町(あまぎちょう)です。そして、今回の話の舞台となるのが、この天城町内にある「天城町役場」です。
天城町役場は、見た目からは役所とは思えないほど、近未来的で斬新なデザインが特徴の建物です。この建物の設計者や、なぜこのようなデザインになったのかは、現在調査中です!
別の記事で詳しくご紹介したいと考えています。
カッコいい役場の向かって右側にあるのが、ちょっと不思議な雰囲気が漂うこの小屋…!
近づいてみると、その小屋の前にはこんな看板が掲げられていました。
そうです、このシャッターの中には、驚くことにハブが飼育されているのです!
ハブについてのお話し
ここで、すこし「ハブ」についてご紹介します。
ハブというヘビは、日本では南西諸島にのみ生息しており、徳之島でも多数見られます。
ハブは強力な毒性をもっており、徳之島が位置する奄美群島では、年に40~50名ほどの咬傷者も報告されています。ただハブの中には無毒蛇といわれる種類もあり、わたしが過去に出会ったことがある「アカマタ」もその一例です。
ただし、「アカマタ」のような無毒のハブでも、見た目で区別することは非常にむずかしい!そのため蛇を見かけたときには、やはり種類を問わず安易に近づかないことをおすすめします。
ハブとの対面
そしてこのシャッターをガラガラガラッと上げていくと…、このとおり!
小屋の中には、木でできた登り木と水場が設置されていて、その一角に、4~5匹のハブが重なり合っていました。彼らの動きは極めて遅く、ゆっくりとしたペースです。じっくりと見ないと動いていることに気がつかないほどで、からだをくねらせながら移動しています。
実は徳之島では、生きているハブを役場や保健所に持っていくと、1匹あたり3,000円で買い取ってもらえる「ハブ捕獲奨励買取事業」が行われています。
島の住人からは「ちょっとしたお小遣い稼ぎになるね」といった声もよく耳にしますが、ハブを捕まえる際には、専用の捕獲棒が必要ですので、くれぐれもご注意ください。
離島在住あるある?!
わたしはまだ徳之島に移住してから1年ほどしか経っていない新しい島民ですが、草むらや茂みを見ると、「もしかしたらハブがいるかもしれない…!」という考えが自然と湧いてきて、ついつい距離を取ってしまいます。
たとえばこれは徳之島町のとある浜辺に向かう小道なのですが、ひと目見ただけでわたしはどうしても遠ざかりたくなってしまいます。
ただし、奄美群島の中でも、徳之島の南側に位置する「沖永良部島」や「与論島」にはハブは生息していません。先日旅行に行った与論島や他の場所でも、ハブはいるはずもないのにこの感覚は消えることがなく、もはや茂みに対して警戒してしまうことがクセになってしまいました…。
ハブより怖いものが!?
これは、島内でたまに見かける看板です。ハブに気をつけることも大事ですが、安全な運転も忘れずに心掛けましょうね。
おぼらだれん!(徳之島の方言で「ありがとう」)
▼ハブの館(天城町役場 敷地内)
【住所】〒891-7692 鹿児島県大島郡天城町平土野2691-1
【電話番号】0997-85-3111(代表)