鹿児島県奄美市名瀬の市立奄美博物館主催講座「夜間いきもの観察会」が8月26日夜、同市住用町の役勝エコロードであった。親子連れなど20人が参加し、さまざまな生き物を探しながら夜の森の散策を楽しんだ。それぞれ国、県の天然記念物に指定されているアマミトゲネズミやアマミイシカワガエルなどの希少生物との出合いもあり、参加者から歓声が上がった。
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講座は世界自然遺産に登録された奄美大島の自然の魅力を感じてもらおうと、同博物館が昨年から夏休み期間に開催しているイベント。奄美の森の生き物に詳しい同館の平城達哉学芸員(32)と奄美海洋生物研究会の木元侑菜調査研究員(32)が講師となり、生き物の探し方や特徴を解説した。
午後7時から2時間半ほどの道中で、環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠB類のアマミイシカワガエルとオットンガエル、絶滅危惧Ⅱ類のアマミハナサキガエルなど希少な両生類を発見。岩陰からアマミトゲネズミが顔をのぞかせる場面もあり、参加者は目を輝かせて生き物の様子を観察していた。
家族で参加した名瀬小学校の児童は「イシカワガエルを見たいと思っていたのでうれしい。赤ちゃんサイズでかわいかった」と話していた。
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