鹿児島県知名町(沖永良部島)の沖泊沖で6月30日夜、ハマサンゴの産卵が確認され、同町のダイビングショップ・シードリーム沖永良部代表の東進一郎さん(50)が撮影に成功した。卵と精子の入ったカプセル「バンドル」が暗い夜の海を舞った。
東さんはサンゴの産卵を10年以上撮影しているが、ハマサンゴの撮影は初めて。7月4日夜にはミドリイシの産卵も撮影した。東さんによると、ハマサンゴの卵はミドリイシの卵より小さく、白いという。
今年は月齢周期などから導き出した産卵予想日が大雨、雷を伴う大荒れとなり、予想日から1週間ほど遅れての産卵確認となった。
東さんは「理由ははっきり解明されてないが、海が荒れている日は産卵しない傾向がある。サンゴからすると、子孫を広げるため、厳しいコンディションでの産卵は避けたいのでは。ハマサンゴの産卵撮影はミドリイシに比べ、のっぺりとした表面から出て来るので、不思議な感覚があった。いろんなところで命がつながっていることを感じ、感動した」と話した。
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