世界自然遺産登録を目指している徳之島から子どもたちの話題です。
今、世界自然遺産登録を目指している徳之島では「島っ子ガイド」という取り組みが広がりをみせています。
「島っ子ガイド」とは、もともと人口およそ700人の三重県鳥羽市菅島(すがしま)で始められた「小学生ガイド」の取り組みなのですが、、、徳之島の小学生もチャレンジしているということです。
この取り組みを昨年度からおこなっている、天城町・兼久(かねく)小学校の院田裕一校長先生にお話を伺います
Q「兼久(かねく)小学校での、「しまっ子ガイド」の取り組みはいつからされているのですか?」
(院田裕一校長先生)「昨年度からです。」
兼久(かねく)小学校の子どもたちのガイドの様子があるのでご覧ください。
Q「こちらは?」
(院田裕一校長先生)「昨年2月に5年生がJICA研修員や同行職員のみなさんおよそ20名を「徳之島しまっ子ガイド」としてを案内している様子です。」
Q「去年2月、コロナがまだ広がりを見せる前の島っ子ガイドの様子ですが、半袖!!院田先生、研修生も興味深そうにしていますね」
(院田裕一校長先生)「この日はたまたま徳之島は暖かく、みな半袖で大丈夫でした。」
Q「この「徳之島しまっ子ガイド」の取り組み。院田校長先生にとって、取り組みたかった活動だときいていますが、いかがですか?」
(院田裕一校長先生)「そうなんです。もともと徳之島での活動は、三重県鳥羽市菅島の取り組みを徳之島でやりたいと徳之島のご出身の西村千尋(ちひろ)さんが長崎県立大学の教授でいらした2012年から始めた取り組みです。
●伊仙町の阿権小学校
●徳之島町の手々小学校
などで子どもたちがワークショップなどを経てガイド活動をしていました。
西村先生は、現在、伊仙町の地域おこし協力隊としても活動されていて、現在もこの活動に積極的に取り組まれているのですが、、、この活動がとても魅力的だと思ったんです。」
Q「どういうところが魅力ですか?」
(院田裕一校長先生)「
*島の子どもたちのコミュニケーション能力を高めることができるということ。
*地域の自慢したい「宝」を見つけ、郷土への愛情を育める
*学校が地域コミュニティの核となれる
ということですね。私のいる、天城町・兼久小学校でも、
*近くにこんなすばらしい景色があった
*校区の歴史を調べて兼久小学校区がもっとすきになった
という成果があったと思います。」
Q「この「徳之島しまっ子ガイド」の取り組み、伊仙町の阿権小学校、徳之島町の手々小学校に天城町の兼久小学校が加わったことで、島の3町の小学校で島っ子ガイドができるようになったんですね。」
(院田裕一校長先生)「そうなんです。昨年12月に、この3町の小学校で「徳之島しまっ子ガイドサミット2020」を開催しました。」
Q「オンラインでの開催だったんですね。」
(院田裕一校長先生)「本来ならば、一堂に集まってやる予定でしたが、コロナ禍ということもあり、なかなか思うようにはいきませんでした。
そういう中でも、3つの小学校の子どもたちが共に徳之島の観光について交流するということに、とても意義があったと思います。」
Q「院田校長先生は、兼久小学校のご出身と伺っています。今、このような子どもたちの姿をみて、どうお感じですか???」
(院田裕一校長先生)「実は、今年3月で私の教員生活は最後になります。そういう年に、私の母校・兼久小学校の子どもたち、徳之島の子どもたちの姿を見て、徳之島に生まれてよかったと思いますし、徳之島が大好きな子どもたちがもっともっと増えてほしいと思います。」
今年は、世界自然遺産登録を目指す徳之島。
長寿の島としてだけではなく、子どもたちを通して持続可能な観光の島を目指す取り組みがとても楽しみです。
徳之島の空港の愛称は「徳之島子宝空港」です。
ご存知のとおり、徳之島の3町の合計特殊出生率は、全国でみてもかなり高い数字です。
以下が私の考えです。
宝は磨かなくては光りません。子ども達を輝かせるためには教育をしっかりやることです。
学校で「教える」ことも大切ですが、地域と一緒になって「育てる」ことをより重要視してほしいと思います。
地域教育力を高めることが、持続可能な地域づくりにつながると考えています。