日本有数の広さをほこる住用町マングローブ林をゆくのは金久保育所に通う5、6歳の園児およそ20人。
水辺の生き物の観察会です。まず見つけたのはハゼの仲間、ミナミトビハゼ。沖縄ではトントンミーと呼ばれ尾びれを使ってジャンプします。
園児たちどんどん奥へ進みます。ぬかるみに足をとられながら、砂地に生息する生き物の観察。オキナワハクセンシオマネキは砂地に穴を掘って生活します。
さらにマングローブを進みます。生き物が逃げてしまわないよう静かに近づきます。水際にいるミナミコメツキガニを観察します。
(自然公園指導員 常田守さん)
「子どものうちからいろんな体験をさせていかないと、世界自然遺産って自然を守ることが最優先なんだけど、自然さえ守ればいいわけではなくて、きちんと島民に伝えていくということも大事なので。割と大人は考えが固まっているので、子どもたちに自分の故郷の多様な自然を体験させることが大事だと思って、見せるだけじゃなくて体験学習をね」
奄美大島に住んでいてもマングローブ林に行かないとなかなか見ることの少ない希少な生き物たち、多くの出会いと発見のあった観察会でした。