鹿児島県奄美市名瀬長浜町の道路沿いで、季節外れのサクラが咲いている。早咲きで知られる河津桜で、通常は春先に開花するが、9月上旬の台風10号の影響で狂い咲きしたとみられる。淡いピンク色の花びらが愛らしく、通行人を楽しませている。
朝仁トンネル近くの旧市し尿処理場入り口付近に並ぶ10本のサクラが花をつけた。元市職員の新田寿夫さん(83)によると、30年以上前に奄美出身者から寄贈され、植えられたもの。近くの事業所の職員は「毎年2,3月ごろに咲くけど、季節外れに咲くこともよくあるよ」と話した。
奄美の自然を考える会顧問で植物に詳しい田畑満大さんによると、季節外れの開花は「不時現象」と呼ばれる。強風や害虫、天候不順などが原因で、葉が落ちたり、枯れたりすると起きるという。
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