鹿児島県内で新たに開発・改良された特産品を審査する「2023かごしまの新特産品コンクール」が10月2日、鹿児島市のホテルであった。出品された全108品の中から、奄美関係では食品部門で松永酒造場(伊仙町)の飲料商品「マルシカ徳之島産無農薬シークニンリキュール」が県貿易協会会長賞に輝き、工芸・生活用品部門ではSONTAR GARDEN(喜界町)の精油「SHIMAROMA(4種セット)」が県観光連盟会長賞、沖永良部芭蕉布協議会(知名町)の「奄美の芭蕉布 京扇子仕立」が奨励賞にそれぞれ選ばれた。
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同コンクールは多様化する消費者ニーズに対応した商品づくりの促進などを目的に、県と鹿児島市、県特産品協会が実行委員会を組織して毎年開催。今年は食品部門に77品、工芸・生活用品部門に31品の応募があり、奄美からも7事業所が出品した。各部門計14人の審査員が地域特性や創意工夫、技術力などを基準に審査したほか、県内外からバイヤー約70人も訪れ、内覧も行われた。
審査後に表彰式があり、松永酒造場の代表取締役で杜氏(とうじ)の松永晶子さん(54)は「うれしい以外に言葉がない。島外で認知度を高めるにはまだまだハードルが高いのが現状。受賞を機に徳之島、黒糖焼酎のPRにさらに力を入れていきたい」と笑顔。
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SONTAR GARDENの園田綾乃さん(36)は「循環型の農業をしながら加工品開発にも取り組んでいる。喜界島にはたくさんの素晴らしい素材があるということを、私たちが開発した商品を通して多くの人に知ってほしい」と語った。
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